チビ犬と娘

わんこ
06 /20 2017
6月7日に左後ろ足のどこかを捻挫したらしいチビ犬ね
いまも頻繁に左後ろ足を使わずに歩くことがあるんだ。
朝など特にその傾向が強いので、
筋肉が眠って動かない間に固まっちゃっているのかな。

でも調子が良くなると走り回ったり、後ろ足で立ち上がったりする。
それでまた左後ろ足に負担をかけて3本足になる・・・・
うれしいと立ち上がったり走ったりするので、
可愛いけど困っちゃうんだよね。

チビ犬が家族中でいちばん好きなのは娘で、
娘も彼氏よりチビ犬を愛してやまない。
捻挫したチビ犬が心配でならない娘はその後5日間ほど
チビ犬の寝床の傍らに布団を敷いて眠っていた。

チビ犬は自分の寝床なんか放棄して
娘の布団にもぐって眠ったり、掛け布団の上に丸くなって眠っていた。
一緒の布団にチビ犬が眠っている娘の顔を見たとき
まるで小さかったころのようだなと思ったんだ。
何にも悩みが無くて、ただうれしそうで、幸せそうな
満ち足りた子供の顔に見えたの。
愛する犬と一緒に眠る効果って大変なものなんだねと実感したよ。

その娘だけど、結婚式まであと4ヶ月を切って
いろいろとやることが多くて、最近疲れ気味らしい。
この前の父の日には、彼氏とのデートを振って自宅でゴロゴロしていた。

休日に彼氏と会わないでさびしくないのかと尋ねたら
「さびしいより1人でのんびりしたい」と返ってきた。
一人っ子で育ったからか、自分の時間を持てない状況が続くと
娘は非常に窮屈に感じてしまうらしい。
デートを断られた彼氏は文句言わないのかと聞くと
「いじけてるけどいいの」とばっさり答えた。

なんでも彼氏は娘と一緒に眠りにつけるとき、
娘がチビ犬と一緒に眠るときのような、
愛する者が傍らにいる喜びと安心感で、
非常に幸福を覚えると言っていたことがあるとか。
娘はチビ犬と眠った経験から、
彼氏のその感覚を多少理解できたそうだが、それでも
「一人の時間がないとイヤ」なのだそうだ。

べったりタイプの男なのかしらん。
娘はどうもべったりとは違うかもしれないから、
大丈夫なのかね・・・なんてちょっと心配した。

ところがさ、娘が明日あさってと彼氏の家に泊まるから、
と昨晩言い出した。
あさって、しあさって、娘は研修会に出席することになっているのだが
その会場が彼氏の住む町から二駅の場所なのだそうだ。
は~ん、何気にあんた、最初からその予定で日曜を振ったわけね。
彼氏は大いに喜ぶことだろうさ。

心配して損した。
でもまぁ、チビ犬は娘が帰ってこない日はさびしがり
喜んで走り回ったり立ち上がったりすることも少なくて済み
捻挫の回復のためにもいいかもしれないから
まぁいいか。
スポンサーサイト

チビ犬すっころりん

わんこ
06 /09 2017
いや~、びっくりしちゃったよ。
チビ犬がさ、すっころんでさ、
玄関からタイルのたたきの上に落っこちたのよ。
高低差はわずかに20センチほどなんだけどね。

すっころん、と落ちることはこれまでも度々あったのよ、
なにせ喜ぶと円を描いてぐるぐる回りながら走ってくる子だからね、
足元が見えなくてころんと、落ちちゃうことはめずらしくないの。
でも落っこちてもほいさっと上がって来て
また元気に走ってるのが普通だったからさ。

でもね、今回は違った。
落ちたまんま座り込んで上がってこないのよ。
ぺたんとお尻をタイルにつけたままなんだかびっくりしている様子でね
おしっこを少し漏らしてもいるらしくて
ぺろぺろ舐めたりはするんだけど、
いつまでたっても自分で上がってこないの。

玄関に持ち上げて立たせてみると
後ろ足が地面につかないの。
歩くことは歩くのだけど、3本足なんだよ。

足のところどころをしっかりと触って調べてみても
チビ犬は痛がる様子を見せないのだけれど
でも、左後ろ足は浮いたままで、地面に付けようとしないんだよね。

今日は娘が夜からの勉強会で早く帰ってきていたから
すぐに車を飛ばして獣医に行ったよ。
急に暑くなったからかなぁ
病院混んでいてね、
いろんなわんちゃんたちが体調悪そうだった。

レントゲンも撮ったけどね
骨に異常はなさそうだった。
だから、骨ではない筋、
じん帯とかそういったところが捻れちゃったりしたのかもしれないって。
いわゆる捻挫みたいな感じかな。

私これまで長く犬を飼い続けてきて、
家の中で事故に合わせたことってなかったから
正直ショックだった。
小型犬のもろさはときどき聞いたことはあったのだけど
ああ、これがそうなのかって、身にしみた。
思いがけないときに、日常的なちょっとしたことで
骨や筋を痛めてしまうんだねぇ・・・・

痛み止めを飲んで、チビ犬は今落ち着いて眠ってる。
でもしばらくは、長いお散歩は禁止だって。
チビ犬がうちに来たときには
大きな中型犬黒オスがいたからね、
小型には不必要かも知れない長いお散歩を
一緒にする癖がついちゃったんだよね。

でも明日は30度をこすって言うしさ、
おしっこ散歩だけで我慢させよう。
早く治ってほしいなぁ。
チビ犬を連れて獣医に行かねばならなかったので、
娘は夕食も食べられすに、勉強会に出て行った。

「急げば間に合うかも!」と急かしたら
「こういうときは急がないほうがいいんだよ、
ゆっくり行くよ」と返事をされた。
せっかちな両親に似ない賢い子だわと
なんだか感心もしちゃったのだった。

DSCN0128.png




犬の最大の欠点だけは我慢できない

わんこ
02 /03 2017
「犬は人に媚びててイヤ」
「犬は太鼓持ちみたいだから嫌い」
「人の顔色ばかり伺ってるから犬はいやらしい」

ネットでこういうことを書く人は
犬猫ならば猫が好きだという人たちが多いみたいな気がする。
なんでかね、
犬好きは猫に対して悪口を並べ立てて反論したりする人
あまり見たことないんだけれどね。
だって犬を愛する人たちは猫を悪くいう必要がないんだよ。
犬は大切な家族の一員だから
ほかの誰かと比較する理由がないんだもの。

それにさ、犬を愛してる人は、猫のこともそれほど嫌いじゃない場合が
少なくないしね。
猫って、確かに美しいもの。
曲線を描くうしろ姿の美しさなんか、私も見とれる。
娘の猫アレルギーさえなかったら、飼ったかもしれない。
犬も猫もいるって素敵だろうから。

昨日はちびわんこが1匹でお留守番をしていたんだ。
私が仕事に行くときは、
娘のほうが1時間ほどあとに出ることになるんだけれども
お留守番は寒いだろうからってリビングのエアコンを入れて
娘の愛用半てんを犬の大好きなこたつの周囲にわざわざ置いて
水も廊下からリビングに移動させて、
それから娘は行ってきますをしたんだそうだよ。

ちびわんの留守番時には娘は昼の休憩時間を使って様子を見に帰るのだけれども、
ちびわんこはいつものようにうれしそうに尻尾を振って出迎えたんだ。
で、娘は気がついた。
あったかくしてあるリビングの引き戸が閉めっぱなしにしてあったことに。
つまりちびわんこはあったかい部屋には入れないまま
玄関に続く冷たい廊下の板の上で丸くなって過ごしていたわけね。

娘は自分の失敗に衝撃を受けた。
だってさ、うちの廊下の温度計はさ昨日の昼で5度だったらしいんだよ。
(信じられないだろうけどこれ古い木造住宅のリアルです)

小型犬をはじめて飼って知ったのだけれど、
小さい犬はやっぱり寒さにも暑さにもかなり弱いんだ。
体力も毛の密度も全然違うからね。
黒オスわんこが存命中のお留守番なら何の心配も要らなかったんだ、
ちびわんこは寒い日には黒オスのハスキーもどきにぴったり寄り添っていたのだからさ。
(そういえば白い女王様も、寒い日には黒オスに寄り添って暖を取っていたなぁ)

暖かい部屋に入れず冷え切った板の間に、
水も飲めない状況で半日過ごしたにもかかわらず
ちびわんこは、ただただうれしそうに尻尾を振って
娘の十数分だけの帰宅を大歓迎してくれたそうだ。
怒ったり恨んだり不貞腐れたりすることは一切なくて、
ただただ「おかえり!おかえり!大好き大好き!」って喜んでる姿を見て
娘はついに泣いちゃったらしい。
泣いてちびわんこを抱きしめて、時間いっぱいべたべたしまくったそうだ。

・・・・これ、猫さんだったらどうなったんだろうかってふと思った。
少なくとも多少は怒るかすねるかするんじゃないかしら。
それが可愛いところでもあるだろうし。

犬は人間を信じきってる。
疑うことを知らない。
よほど酷い目に遭った子たちは人間に怯えるようにもなるけれど、
普通に飼われてきた犬ならば人間に信頼と愛情だけを寄せてくる。

犬を家族として飼うようになると、
その誠実さに人間は到底勝てるものじゃないと気がつく。
犬は媚びているのでも太鼓持ちなのでもない、
心底誠実で、主人への愛を表現する方法をそれ以外に知らないんだ。

犬は顔色を伺うという言葉を使う人はそれをどこで感じたんだろうね。
きちんとした飼い主のいない犬が必死で
「私のご主人になってください」と訴えかけていたのをそう受け取ったのか
あるいは
飼い主の顔をいつでも見ていたいほど飼い主が大好きな犬を見たのか
そのどちらか、かもしれないな。

犬はこの世の中でもっともヘンな動物なのだそうだよ。
すべての動物は仕込まれない限り人間を好きにはならないものだけど
犬は生まれながらに人間を求めるからね。

「平均的な犬は、平均的な人間より、良い」
これは真実だと、犬を飼うものたちは間違いなく感じているね、うん。
ただね、犬にも欠点はあるよ。
「犬は噛むから怖い」
「犬は吠えるから嫌い」
という人の意見は、犬を飼う人間も普通に納得できる、まぁそうだよね。
それに最大の欠点もある。

犬の一生は人より短い。

・・・・・これだけは我慢できない。



補記:
人間より長生きしたら犬が残されてそのほうがずっと哀れだという内容をいただきました。
ごもっともでございます。
私も同意見でございます。
「我慢できない」と書きましたのは
どう頑張りましても一般には犬が人間より長生き出来そうにはないので
愛犬が死んでしまったときの悲しみや寂しさなど、もう経験したくない、
という自己の気持ちを誇張した表現でございます。
下手な文章のゆえにお怒りを招いておりましたら
どうぞお許しください。

妻より母よりわんこが大事

わんこ
11 /28 2016
大型犬に近い中型犬の黒わんこが天国のほうにスカウトされてもうすぐ3週間。
私たち家族にはいま、小型犬ミックスのちびわんこしかいない。
そのちびわんこが昨日、手術を受けた。

子犬のちびわんこがうちに来た3年半ほど前には
「なんだこのちびっ子」という態度で接していた黒オスが、
その半年後、少女から大人になりかけていたちびわんこに
猛烈にさかりはじめて、今にも犯しそうになっていたので

(サイズが違いすぎるし、犬にレイプはないんだけどね、
求愛を見てるとけっこう生々しいのよ
エロ爺がまだいたいけな少女を欲しがってるんだもの)

仕方なしにちびわんこの避妊手術に踏み切ったのだけれど
その結果、ちびわんこのおなかには
術後の筋肉の裂け目からと見られるヘルニアができてしまった。

そのヘルニアがこの数ヶ月大きく目立つほどになっていて
ある日突然ヘルニアが穿孔して、腸に穴が開いたり
ヘルニアかんとんになったりしたら
最後の1匹のこの子まで急死してしまうかも知れず
それが怖くて、先週病院に診せに行ったのだが
なんと手術が決まってしまった。

手術が決まり、手術当日までの10日間、
うちの家族のちびわんこに対する優しさったらもう
私が手術するときとは天と地くらいの差があった。

夫は「かわいそうでしゅね」「おなか切るんでしゅか」と
赤ちゃん言葉で繰り返し、ちびわんこをなでたり遊んだり
大好物のチーズを気前よく与えたりし、
手術の朝には「かわいそうでこの子の前で食べられない」と
食事を二階の自室にもって行ったくらいだ。
娘は手術の数日前から毎晩泣きながら神様に祈ったといい
ちびわんこがいなくなる夢まで見るほど心配したのだという。

・・・・・なんだかなぁ、私とはえらい違いだ。
そりゃちびわんこは5キロほどしかないが、医師は簡単な手術だと言った。
私はちびわんこの8倍も体重があったにせよ
医者がやりたくないと言うほど難しい手術だったんだが
娘はわたしのために泣きながら神様に祈ったりしないし
私の前で食べることを遠慮するような夫ではない。
(というか、私が全然食べられなくても作らせてたし、いまもそうだ)

などと、私がやきもちを焼いているのかというと、さにあらず
私はこんなふうにちびわんこのためにおろおろする家族が
とても素敵に思えたりする。

ちびわんこは、白女王様わんこが死んで、
感情から喜びが、顔から笑顔が、一切消えてしまっていた娘に
再び強い喜びと湧き上がる笑顔を、
有り余るほど取り戻してくれた犬だ。
ちびわんこは神様が娘に「もう悲しむのはやめなさい」と
与えてくれたのだと信じている。
だって、ちびわんこを飼うと決めた後知ったのだけれど
ちびわんこの誕生日が、娘と同じ日だったんだもの。

で、まぁとにかく今、
ちびわんこは大きな筒型包帯をほぼ全身に着せられて
私の横に転がっている。
簡単な手術だとはいっても、おなかをざっくり切って
持続麻酔もないのだから、痛いに決まっているよね。

きっと今夜も明日も、夫と娘が仕事から帰ってきての第一声は
「ちびわんこは?」
という安否の確認なのだろうな。

ちなみに私、気疲れで昨日嘔吐と下痢でダウンし
朝には2キロ減って、目も落ち窪んでいるが
私の体調に関しては誰も心配しなさそうだ。
それでいいけど。

犬と娘と

わんこ
11 /20 2016
うちから40分ほどで行ける東北自動車道上り線、
鬼平犯科帳をイメージして作られた羽生パーキングエリアに
ちょろっと1時間ほど遊びに行って帰ってきたら
家にはチビわんこも、娘もいなかった。

娘は午後から彼氏とデートだというから
「(黒わんこがいなくなって)寂しいチビわんも連れて行ってよ」
と言っておいたけど
まさか本当にチビわんこをつれてデートに行くとは思わなかった。

「家に戻ったから近くにいるなら連れて帰ってきていいよ」
と電話をかけたら、チビわんと娘は彼氏の家にいて
夜まで帰るつもりはないらしい。

だから家にはいま、夫と私しかいない。
夫は二階でビール片手にテレビを見ている。
私はいつものようにこたつに入り、
テレビで相撲中継をつけたまま、パソコンにこれを書いている。
ふと、こたつの中や、座椅子の上に、きなこ色の小さい犬の姿を探して
物足りなくて、切ない気持ちになる。

黒わんことさよならしてまもなく、
夫はもう新しく犬を飼うことは出来ない、と言った。
娘は遠くないうちに結婚し、大事なチビわんこを連れて、この家を出て行くだろう。
私は犬のいなくなったこの家に1人で昼を過ごすのか。
まばたきせずに私をじっと見つめて、尻尾を振ってくれる無邪気な存在が
いるのといないのでは、全然違う。
じわじわ湧いてくるうれしさが違う。
ほんわかするなごみ力が違う。
幸せ感が違う。
基本的にオキシトシンホルモンの分泌が全然違う!

夫の言葉は正しい。
夫も犬は嫌いではないけれど、
私は体がこんなだから、いつ入院するかわからない。
「犬なしでは生きられない」と言い切る娘がいなかったら
私たちふたりで犬をきちんと飼いきることは出来ない。

このごろ、犬の里親サイトばかりよく見ている。
でも、中途半端な状態で飼うのは犬にも人にもよくないんだ。

娘がいなくなったら、もっと寂しいのかな。
鬼平江戸処から娘に買って来た鯛焼きのパンケーキは
夜にはきっと固くなってしまうな。