裏口入学

出来事から
07 /05 2018
東京医科大学に20点増しで合格した文部省官僚のご子息だかお嬢様だか知らないけど
その人物はその学部にきちんと通っていたのだろうかしら。

もしもすでにそこの学生になっているとしたら
なんかねぇ、気の毒だなぁって思ってしまう。
学校、辞めざるを得ないだろうね。
自分が原因で父親が逮捕されちゃったわけだし
その子のこれからの人生が、心のあり方が、心配。

そんなわけでさ、
尾木ママは最低の行為だってものすごくプンスカしているけれど
私はそこまで憤慨できないんだ。

え、そんなのが医者になってしまったら困るのは患者だってか?

うーん、
足りない成績で入学して、その後もやっぱり周囲に追いつけないなら
当然国家試験だって通らないかもしれないし、
仮にパスできたのなら、そこそこの能力があったってことだから
それはそれでって感じかしらん。

名門出て国家試験パスしてたってろくでもない医者はいるんだと知っているとさ
実際問題は成績がすべてじゃないって感じがするんだよね。
もちろん医者として必要な明晰さは大事だけどね。

友達でね、いわゆる裏口入学した子がいるんだ。
頭のいい子なんだけど、試験になるとからっきしダメになる子でね、
親御さんがそれを知ったのは中学受験のときだったらしい。

私立に落っこちて地元の公立に行かせるのは
世間の目にさらされる娘があまりに不憫だってことで
親御さんは走り回り、頭を下げたり寄付金を上げたりして
彼女を私立の学校に押し込むことに成功した。

これがいわゆる裏口入学ってやつなんだと思うけど
彼女は普通に出来る子だから、何の問題もなく
普通にエスカレーター式に高校に行って卒業したよ。

・・・・でもね、その学校には付属の大学がなくてさ
彼女は受験しなきゃいけなくなった。
もう30年近く前の話だからね、いまみたいに無試験で
成績表だけで推薦合格は出来ない場合が普通だったんだ。
彼女ね、やっぱり試験でがちがちになって全部の学校に落ちた。

でね、今度は親御さんと彼女の通った中学高校が頑張ってくれて
ちゃんとしたお嬢さん大学に彼女は通えるようになったのよ。
で、彼女は現在、卒業した中高の管理職になって働いている。

彼女は試験ではほんとうにダメなんだけれど
明るくて活発で粘り強くて頑張る性質をしているからさ
学校からもとても愛されていたんだね。
最終学歴になったお嬢さん大学でさえも
彼女を付属校の教職にしようと待っていたって話も聞いた。

もちろん彼女は試験に落ちるたびに悔しい思いをし
結果、親や学校の力や縁故でいいところに運び込まれては
自分のふがいなさに何度も何度も涙してきたけどね
今現在、そんなことはきれいさっぱり過去のことになっていて
彼女の人生はすっきりときれいな一本線になっているよ。

裏口入学って言うと、多くはあまりいいイメージを持たないのだろうけれど
試験が出来なかったってだけで測りきれないその人の質ってものが
あるんじゃないかなぁって、思ったりするんだわ。

文部省官僚さんのやり方は確かに非常に悪どいけれども
問題のご子息だかお嬢さんだかには
どうかどうか世間に負けないで、前を向いて生きていってほしいなと
漠然と思ったりしているのであった・・・・・
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若い女性のホームレス

出来事から
03 /13 2018
あのね、昨日ある駅で見かけた1人の女の人の話。

可愛い花の刺繡の施されたカーディガンを羽織った背の高い女性だったの。
年は20代から行ってても30半ばまでだと思う。
寒そうな裸足の足首が見える丈のズボンをはいていて
カーディガンを含めてスニーカーまで全体に垢じみて薄汚れているの。

両手には100円ショップで買える一番大きい手提げ袋に
ぎゅう詰めの荷物つひとつづつ、
背中にもどこかで拾ったのかなというパンパンに膨れたリュックサック。
切符売り場ではビニール袋からお金を出していたけど、
小銭わずかしか入っていなさそうだった。

私は先に駅のホームに上っていたのだけど
彼女はあとから、とぼとぼうつむき加減に歩いて
ホームの先端にある障害者用トイレに入っていった。
障害者用トイレの引き戸はゆっくり閉まるので
彼女が大きな荷物を入り口あたりに並べて置いている姿が見えたよ。

電車はなかなか来なくてね、
彼女も15分過ぎてもトイレから出てこなかった。
着替えたり、体を洗ったりしているのかもしれないって思った。
風が強くてさ、ホームはかなり寒かったから
水で体を洗ったり髪を洗ったりするのは、厳しいだろうね。
それとも眠った?

若かったんだよ。
どうして、ああいう状況に陥ってしまったのだろうって
思わずにいられなかった。
持っている荷物は、ずっしり重そうだったから、あれが全部なんだろう。
となりに並んで切符を買ったけれど、
臭さなんて感じなかったから、こまめに体を洗っているのかもしれない。
若い女性ならそうするよね。
それでもどうしても全体に垢っぽく、髪もぼさぼさだったし
表情を見られまいとうつむいて歩いている姿からは
見ないでほしいと羞恥しているのが見て取れた。

あれはキツイなって、思った。
孤独なんだろうな、つらいだろうな、って
ホームにいたみんながそう感じたに違いない。
特に女の人たちはみんな彼女の姿を静かに目で追っていたもの。
ホームレスのおっさんに対する気持ちとはまた、別の感じが混じるんだ。
なんでなの?って。
そんなに若いのになんでなの?って。

話や漫画では見知っていたつもりだったけど
若い女性のああいう現実を目で見ると
今現在のこの国の闇は、やはり存在しているんだと
すうっと寒くなってくる。
なんでなの、なんでなの、そこから立ち上がる方法はないの?

家を失っちゃったのかな、どこかから、誰かから逃げているのかな、
早く落ち着けるように、
普通の若い女の人らしい暮らしができるようにと
祈らずにはいられなかった。

・・・・そして今回もまた、彼女にわずかなお金でもあげられる勇気が
出てこなかった・・・・

大杉漣さん好きだった

出来事から
02 /22 2018
テレビ東京の人気ドラマ「バイプレイヤーズ」の3回目が始まる
1時間ほど前に知った。
大杉漣さんが突然逝去されたということを。

死んでしまったことが、こんなに惜しいと思った俳優さんは
この十数年いなかった。

テレビではやたらと北野武監督のアウトレイジほか、
ヤクザバイオレンス系のこわもてさん役で印象深いと言っているのだが
私は朝ドラ「ゲゲゲの女房」の主人公のお父さん役とか
ちい散歩みたいに、楽しそうに地域を歩き回ってるドキュメントとか
やたらにテンションの高くて調子のいいベテラン脇役の役とか
そういうイメージで大杉漣さんを見ていたよ。
見かけはダンディでおしゃれなおじさまなのに
しゃべったり動いたりすると、軽快で面白くて、素敵だったんだよねぇ。

ニュースで若いころの映像も見たけど
若い頃より今の方がずっとずっといい顔でいい味になってた。
きっとこの先も、もっといい味のいい顔になっていったに違いないから
ほんとに、もったいなくて、惜しくて残念で仕方ないよ。

昨晩は漣さんが亡くなったんだなぁと思いながら
「バイプレーヤーズ」を見てた。
あんまり元気で明るい役でさ、
悲しいのに笑っちゃうんだよね。
この説明のつかない感情ったら、どうしたらいいんだろ。

娘のインフルエンザをもらわずに済んだ

出来事から
02 /19 2018
インフルエンザB型というのは、熱なんかあまり出なくて
1日2日で回復しちゃうみたいな話をあちらこちらで見聞きしたのだが
あれは「そういう場合もある」だけの話で
B型とてA型と同様高熱が数日間続いて、ダメージもそれなりにあることが
娘の例を見て知ったわけだ。

娘は病院に勤務しているから、当然ワクチンは打っているので
初日に40度近くまで発熱し大いに苦しんだものの
翌日にはワクチンの効果か体の苦しさはかなり軽減していた。
とはいえ発熱は39度近くまで4日間出たり引っ込んだりし
5日目の朝に突然36度になり、それ以降は上がらなくなった。

娘の勤め先では学校保健安全法による出席停止期間に鑑みるらしく
金曜に解熱したのでその後二日間休んだあとに出勤という形になった。
というわけで娘は今日から通勤している。

なんでも娘が発熱して休んだその日
病院内で看護師5人患者8人がインフルエンザを発症したそうで、
急遽全員に予防投薬としてイナビルの吸引が行われたらしい。
娘は旧態依然タミフルを処方されていたので
一度吸引すれば済むイナビルの投薬を非常にうらやましがっていた。
ちなみに翌日にはインフルエンザ罹患者はさらに増えたのだそうで
ほとんどみなB型だったという話だ。

で、発症から金曜の夜まで5日間
私は娘と同じ家の1階におり
同じこたつで一緒にドラマを見たりもしていたが
感染はしなかったようだ。
うがい手洗いマスクに加えて、加湿機能つき空気清浄機をフル回転させていたのと
携帯型ペンタイプのクレベリンをずっと首元にぶら提げていたのと
置き型クレベリンも部屋を思い切り塩素くさくしてくれていたのも
効果があったのかもしれない。
なんといっても神様に祈っていたからね、うつらぬようにと。

それにしてもテレビなどではインフルエンザの流行を聞いてはきたが
娘の病院での感染状況を知ったときには
「まじですか?」の感じでおどろいた。

やはり今年のインフルエンザ流行は半端ではないらしい。
私もまだまだ注意をしようと考えているが
皆様もどうぞお気をつけて。
治ればなんということもないが、苦しいときはけっこう堪えるみたいなのでね。

インフル娘の帰宅療養

出来事から
02 /13 2018
娘の自立のためにも、お手伝いはしないんだ!
と書いたその2時間ほどあとに、
休日出勤をしていたとうちゃんが帰ってきて
「娘がインフルかもしれなくて、休日当番のお医者さんのところに行ってるんだ」
と話したら、直下に
「じゃ、迎えに行ってやらないと!」。

娘の熱は昼過ぎには8度を超えてしまって
「(仕事に行ってる)ダンナを呼びつけて病院まで送らせろ!」
と私はしつこく提案したのだけれど(ラインでね)
娘のダンナは昨日に限って連絡がつかなかったらしく
結局娘はタクシーを呼んで休日当番医の小さな病院まで行ったのだった。

だから診察が終わっても帰る足がないということで
とうちゃんはそれをかわいそうに思って
「迎えに行ってやらねば!」と考えたみたいだ。

迎えに行く頃には午後4時近かったのだが
娘は大変混雑した病院の床にぺたりと座ったまま
まだ診察を待っているところだった。
熱は39度4分もあり、普通に考えたらある程度優先的に診察してもらえそうなのだが
どうも待合室のみなさん全員がぐったりしており、同じ状態に見えた。
ああ、これがインフルエンザ大流行で警報まで出ている状況ってやつなのか。

自治体のホームページによるとここの休日診療は5時までと載っていたが
4時を回ったころから、受付は閉められてしまったらしい。
娘の順番は終わりから8番目だったが
診てもらえたのは5時を回ったころで、
朝からインフル患者が大量に押し寄せてきたために
在庫の薬がもう数人分しかないという状況になっていたそうだ。

朝からぶっ通しで患者を診続けている医師は完全に不機嫌で
くたびれきっており、娘のインフル検査も実施も面倒がったという。
(多分解熱剤で追っ払って翌日ほかできちんと診て貰ってくれと言うつもりだったのだろう)
娘は粘って検査も行ってもらい、さらには渋りに渋る医者に
診断書まで書かせて戻ってきた。

車の中で数十分待っていたとうちゃんと私は
浅田飴をなめマスクをかけ、クレベリンをえりもとにも車中にも装備して
熱で真っ赤な顔をした娘を受け入れ、
娘の自宅に寄って、数日分の下着とチビ犬を拾い、
この家に戻ってきたのだった。

そう、つまり娘は今現在、この家にいる。
とうちゃんの予定では娘を迎えに行くだけだったが
私はとっくに娘を家に連れ帰ると決めていた。

娘は二階の部屋に寝かせるつもりだったのだが
医者のくれた薬がタミフルだったがゆえに
「窓から飛び降り衝動」などが発露する場合もあるとの危惧もあり
娘は1階のリビングのに布団を敷いて、
家の中心地を占領することと相成っている。

クレベリンを置き、部屋を暖かくし、空気清浄機をつけ
加湿のために厚手の濡れバスタオルもぶらさげ
手指の徹底洗浄等もしてはいるが
昨晩から私と娘の距離は相当に近い。
インフルが怖いとうちゃんはほとんど2階から降りてこないまま
元気に仕事に出て行ったが。

ワクチンを打っている娘の熱は今朝にはどうにか7度台となり
頭のほうもすっきりとしてきた模様だ。
さて、私はこれからどうなるかわからない。
それでも、昨夜とうちゃんの言った言葉がいまの私の心情にぴったりくる。

娘の役に立つことが出来てよかった、うれしいね、と。