おひなさま

いろいろ感じたこと
03 /03 2016
おひな様が好きだ。

ネットショッピングサイトにあるおひな様の写真をいくつも見ては
ああかわいい、ああきれい、これもいいな、こういうのも素敵だな、
と、ほくほくニコニコする。

近所のスーパーに、お内裏様とおひな様の親王飾りがあげられると
立ち止まっては、うわぁ~、としみじみと眺めるし

ホビーショップに売っている吊るし雛のセットや
可愛い手作りおひな様セットなどにも、うわぁ~、と喜んで見てしまう。

女の子がいる家なら普通だが、うちにもおひな様を出して、きちんと飾る。
普通とはいえ、娘が大きくなってくると、
おひな様を出してきて飾ることをしなくなる家庭も少なくはない。
うちは娘が25になろうという今年も
ちゃんと押入れから出してきて家の中心に飾っている。

娘の初節句はまだ生後半年にもならない頃だったが
祖父祖母4人を呼んで、料理を並べて、祝いの席を設けた。
先日テレビで見たのだが、
赤ん坊は生後1年になる前に、
自分のために多くの人が集まって喜んでいる様子をちゃんと目撃していて、
それはその子のプラスの記憶となるそうだ。
それを肯定するかのように、
娘はひな祭りがなぜか大好きだという。

「なんだかね、すごくうれしい気持ちがするの、
おひな様出てきて桃の花飾って、散らし寿司食べて、それだけで、
なんかすごく幸せな気持ちがするの」
娘が先日おひな様を眺めてそんなことを言ってくれて、
あの初節句のことを思い出した。
双方の親が来るので、私はげっそり疲れた記憶しかないが
あれは頑張ってやって良かったのだな、と思った。

ところで私はなぜおひな様に惹かれるのか。
小さい頃からお人形が好きだったこともあるが
私の生家にはまともな雛人形がなかったからだとも思う。
お友達の家に行くと、7段とか8段の立派なおひな様があり
子供の多い時代のデパートやスーパーには
いくつものおひな様が販売されていて
私はいつも必ず、それらを見上げ、眺めて眺めて、
見上げて見上げて眺めていた。

私の根っこには、おひな様に対する憧れがある。
おひな様にまつわる、家族の優しさや思いやりに対する
切ない憧れがある。

だから私は今年も散らし寿司とハマグリの吸い物を作る。
夫はいま仕事が手一杯で、余裕をまったくなくしていて
よく荒れるし、不安定だけれども
私は相変わらず、ニコニコほくほくしながら、台所に立つ。

ピンク色のでんぶに黄色の錦糸卵、定番のエビを飾った散らし寿司に
今年は娘のリクエストのアボカドも加えよう。
私はおひな様が好きなんだ。
娘がうちのおひな様をお嫁に持っていったら、
私はまたまた喜んで、自分専用のおひな様を買うだろう。
考えると、ちょっと幸せになる。

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