会社のホームページを作り直すのがだるい

いろいろ感じたこと
04 /22 2013
会社のホームページを作りなおそうと思っていたが、
さっさとくじけた。

昔は必要もないのに自分のホームページを作って
毎日のように更新しては喜んでいたのだが
よくまぁ、あんな七面倒臭いことが出来たなと我と我が身を感心し、
たかが趣味にかくも時間を与えて喜んでいた自分の若さに
少々あきれ返った。

いまはホームページを作ると言っても、
いちからタグを打ってえっこらえっこら作る必要がない。
無料のテンプレートが世に出回っていて、
会社のホームページでさえそこそこちゃんとしたのが出来あがるようである。

しかし、私はそれでも面倒臭く感じた。

そもそも、夫の会社にホームページなんか必要なのか。
ホームページを作っても、見てくれるのは
すでに顔見知りで付き合いのある人たちばかりで
いちげんさんや、検索から来てくれる人など皆無である。
昔の私の個人サイトでさえ、迷惑メールがわんさか来たのに
会社にはその手のものはいっさい来ない。

石原良純が広告しているタウンページにしたって
もう長いこと広告を出しているが、
それを見たからと電話してきた来た人はいまだだれ一人いない。
なので長い付き合いだったが、タウンページからは卒業することにした。

だいたい広告を出して客が来るような業種ではないのだ。
この世界に足を突っ込まざるを得なくて知ったのだが
製造業という業種は、人間関係イコール仕事関係なところがあって
能力技術もさることながら、
義理人情もそれと同じくらい重要視される世界なのである。

見知らぬ若手が立ち上げた格安な技術よりも
多少割高でも長年の付き合いの相手を選ぶ。
長年の付き合いのいいところは
たとえば双方に無理やら相談がきくことだろう。

今月の支払はきついから半分翌月まで待ってもらうとか
そういう都合を相談できるのである。
お互いよく知った間柄で、長年の信頼があれば
「この仕事はあそこに出すのだ」という取り決めは言外に決定されていて
そこに新規が割り込むのは非常に難しい。

伝え聞くところによると、東京電力が今回のあれこれで財政難のため
各電力系の大手下請けに値下げ要求を申し入れているそうだ。

たとえば今まで10万円で買い上げていた必要品を
8万円にしろと言ってきているわけだ。

10万円で売っていたものを8万円にするためには
いままで1個作るのにかかっていた費用を安くしなければならない。
大手下請けはそれを作っている二次下請けに
材料費あるいは製作費用を下げろと申し入れる。

ところがどっこい電力系はこの数十年上り調子に上り調子の安定企業だから
二次三次の下請けといえども値下げなんか求められたことがない。
このあたりが白物家電やら自動車業界なんかとはその意識を異にするようで
「うちはこれ以上安く製造することは出来ない」と断ってしまう。

で、どうするか。
大手の下請けさんは上から下げろと言われ、二次下請けからは下げないと言われて
自分の身を削るかと言えば、それはありえない。
数十年探したこともない他の製造業へ当該製品の試作をもちかけてみるのである。

するとびっくり、
電力系列の二次三次の下請けがいかに高値で物を作っていたかがわかる。
自動車や家電の製造業者は長年頼んできた下請けに比較して
そうとうお安く品物を仕上げてくれた。
しかも製品はいつも頼む下請けと比較しても引けを取らない。

それくらいになっても義理と人情はまだ続く。
それまでその製品を作っていた二次下請に、他社が安く作った製品のことを報じるわけだ。
するとさすがに二次下請けはひるむ、そして世の中は広いということを知る。

自分たちのしてきた仕事の難易度は高く、
安く作れるはずがない、と思っていた人々は
他の製造業者の実力を見せつけられて
ついにしぶしぶ値下げを受け入れるしかなくなるのである。

・・・・かわいそうなのは値下げを受け入れざるを得ない下請けの下請けかというと
いや、そんなことはない。
難易度の高い試作品を作らされた他の製造業者である。

電力系と聞けば、世の製造業者にはいまだ安定株のひとつといえる。
その席がほしいばかりに難易度の極めて高い製造物を
ねじり鉢巻きで作ったのかもしれない。
しかし結局それはあて馬にされただけなのである。

というように、業界は業界から、業種は業種から、企業は企業から
そう簡単に外へは出て行かない。

そんな世界の広告とはいったい何の役割を果たすのか。
結局は企業イメージなのかもしれない。
「ちゃんとした会社なんだな」という。

しかし、だ。
まだ製造業種は広告イメージを業者間で重用しない。
企業イメージはあくまで購買層、サービス相手に向けてのものでしかないのだ。

ここまで書いてきて、ふと思った。
これくらい書けるんだったら会社のホームページも書けたかもしれない、と。

いや、いらんな。
古いままであっても、存在しているならまだ上等である。
数百人を抱える大きな会社でも、いまだホームページを持たない製造業があるくらい
まだまだ日本の物づくりの世界は昔気質なのだ。

新しく作るのが面倒なので、このように言い訳して終わる。
ちゃんちゃん。

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コメント

非公開コメント

長いので最初と最後の2行だけ読みました。
なんてね。

たしかにサービス業とちがって製造業のHPは見ようとは思わないなぁ。
たとえば水道管のサイズが何インチ刻みだったかを調べたことはあるものの、それを製作したり購入したりする必要はまったくないし。
すべてホームセンターで用が足りますよね。

ましてや自動車のエンジンって、いったいどこの会社が下請けしてたんだっけ?なんて疑問はわいてくるはずもなく、たぶん業者間ではすでにその系列の連絡網は張り巡らされているはずだしね。

会社のHPも、やたらキラキラ輝いてフラッシュとか多用しているものも見づらいのに、あちこちめくっていかないと欲しい情報にありつけないHPも困りものです。
結局は会社存続の証に名刺程度の情報があれば十分なのかも。

レッドの会社のHPもやたらありますが、注意呼びかけや年間統計などやたら情報載せても放置されていたり、結局は届出用紙などがダウンロードできる機能だけが重宝したりするんですよね。
町役場のHPも似たようなものです。
最初はがんばって作るものの、担当者が変われば放置。
かえって総務課ねーちゃん奮闘記なんてブログ載せておいた方が面白いかもね。

パパ店長です

我々自動車「整備」業界もまた昔気質の最たる例です。
業界内での取引先は「決まった」会社。
作業に行き詰った時に門を叩くのもまた「決まった」同業者。

完全な「義理 人情」の世界です。
それはお客様との関係も同じです。
幸か不幸か、この業界には「元請け」「下請け」がほぼゼロに等しい環境。
技術や知識の助け合いもすれば時にはお客様の紹介までしてしまう世界です。
この流れにやっと気付いた時に、それまでコツコツ進めていたホームページを閉鎖しました(笑)

redeyesさん

長いですよね、私が訪問者だったらやっぱり読み飛ばしますwwww

ホームページが必要な会社はやはりサービス業種ですよね。
飲食業界なんかは必要かな・・・
サービスがすぐに一般の人々に行きわたるような職種はそれが必要かもしれませんが
それ以外はまだまだですねぇ・・・

あ、でも町役場のHPはちゃんと作ってほしいなと思います。
電話や手紙で片付く場合もあるのに、何度も往復しなければいけないことがありますものね。
行くにしても用事に際して必要品とか明記してあると大変助かりますのですww

パパ店長さん

え、ホームページ閉鎖したんですか。
それはまた、思い切りがいいですねぇ。
でも実際必要ないんですものね、ケアするのが無駄なだけですよね。
自動車整備と言えば、うちの会社は半年くらい前から
ちょっとした用事でもガソリンスタンドから整備会社での利用に切り替えました。
ガソリンスタンドの経営者が二代目になって、感じ悪くって(ぷんぷん)。
なんだかんだと言って義理と人情、にこにこして、缶ジュース一本でもサービスしてくれる所を選びますね。
それとあれですよね、自動車整備って店によって技術力の差大きいですよね。
あそこだと長持ちしたとか、やっぱりいろいろあります。
細かい顧客ケアーが大変そうですが、パパ店長さんのところによいめぐり合わせの長いおつきあいがたくさん生まれますように。

パパ店長です

またまたお邪魔しました。
HPはそれなりに反響もあり、悪くはありませんでしたが仰るように、メンテが追いついていけなくて・・・(泣)
冷静になってよく考えると、HPをきっかけとした「新規」のお客様がほとんどいらっしゃいませんでした。

そうですそうです、利用するお店は「印象」が1番ですね!
スタンドから整備工場さんに替えたお話、もっともだと思います。
「今日は冷えるからあったかい物飲んでってよ」なんて言われて嫌な気はしないですよね

車の整備は技術はもちろんですが、やっぱり知識と長年の経験、それと1人1人独特の「勘」が活かされます。
最近は「頭でっかち」の整備士さんが多いようですね、特に若年層。
情報が溢れている時代だからだと思いますが・・・

なにはともあれ、新たなお付き合いをされる整備工場さん、しっかりした工場さんだと良いですね!

Re: パパ店長です

ありがとうございます。
長いおつきあいはあったのですが、ガソリンスタンドの方が近いので、どうしてもそちらを使っていましたが、平然と嘘をついて誤魔化すことが分かったので、ガソリン以外のことは用事を持たないよう、夫にくどくど頼んだんですよww
地域のスタンドが閉鎖して、一件残ったから、傲慢になっているんでしょうね。
なんだかんだでやっぱりお仕事は正直なのが大事だとつくづく感じます。
非は認める、すぐ謝る、迅速に対処する、これ大事ですね。
今度の整備工場さんはどうかしら。
ちゃんとしたところだといいなぁ・・・

パパ店長です

こんにちは!
ウソと傲慢経営は・・・
論外ですね。その場ではわからなくても、後々必ずバレますよね
ちやこさんの仰るように「正直に」、これが1番 ! そう思います。