「やすらぎの郷」ハッピーちゃんの悲しい事件で

いろいろ感じたこと
08 /21 2017
あのさぁ、「やすらぎの郷」っていう倉本聰の連続ドラマでね
先週の内容について、ネットでちょっと騒がれていたんだけど知ってる?

「やすらぎの郷」ってね、
老境に入った昭和の大スターや映画・テレビの関係者たちが
「やすらぎの郷」って言う無料の高級老人別荘みたいなところに住み暮らしていてさ、
倉本聰の達者な脚本が、時に笑わせ時に泣かせ、実に見事なので
かなり評判よかったんだよね、先週までは。

なにせ高級リゾートみたいな老人施設だからさ
おしゃれなバーなんかも施設内に有るわけよ。
そこのバーテンダーは老人たちには孫みたいな年齢の
明るくて笑顔の可愛い女の子でね
飲みにくる施設内の爺さん婆さんに、とっても可愛がられていたわけさ。

で、その子がね、真夜中の帰り道にね、集団強姦されちゃったんだよ。
その後、敵を打つだの何だのと、施設で働く若い男たちが立ち上がるんだけどね、
ジジババは一日暇で耳が早いし、口も軽いから、
うわさはあっという間にみんなの知るところになってね、
腕に覚えのある爺さん3人が「これは先の無い老人の仕事です」って
集団強姦した野郎たちのところに乗り込んでやっっけちゃうんだよね。

しかも、殴るとか蹴るとか、そんな「三匹のおっさん」みたいなノリじゃなくてさ、
ゴウカン野郎のタマタマを潰すわ、恥骨を骨折させるわ
そこまでやるか、という目に遭わせちゃうんだよ。

しばらく休んでいた被害者の女の子が仕事に復帰した日にはね
その様子を見に行くのは残酷だと思いつつも
ジジババたちはその子のバーに集まっちゃってるわけよ。
でね、「忘れないさい」ってその子に言うんだわ。
で、ナレーションが被るの「皆さんも忘れてください」。

んー、こんなところ。

で、ナニがネットの民を燃え上がらせたのかというと
豪快な敵討ちを描きたいがために集団強姦なんてものを
話に持ち込んでいたとしたら、この脚本家はひどすぎる!
という雰囲気の様子。

ネットの民だから、怒っているのはだいたいが若い人なんだけど
実際、登場人物たちみたいな70代80代のお年よりは
どう感じたんだろうね。

50代のおばさんである私はね~
そりゃあ、かわいそうですとも、自分の娘くらいの女の子が
集団強姦にあうんだもの、とんでもない話です。
でもさ、でもさぁ、私はさすがにこれをリアルとは違う
おとぎ話としてみているからね、そこまで真剣に怒る気にはならなかった。

それにさ、実世界にはさ経験を積めば積むほど
似たような災難に遭ってきた人がいるってことを知るんだよね。
そんな人たちからその経験を聞かされたときさ
そりゃあショックだよ、しばらくショックだよ、そりゃあもう。

でもさ、だからどうしてあげられるってわけでもないんだよ。
どうすることも出来ないときには精一杯言葉を捜したってさ
どんな言葉だって空々しく、虚しく響くものなんだよ。
「忘れなさい」っていうのはさ、
年を経てきた人たちが仕方なく身につけてきた
悲しいけれども、有効な知恵なんだよね。

いやぁ、脚本家やドラマの味方をするわけじゃないんだけどね、
悲しいことも残酷なことも、
生きてるからには起きるのさ、どうしたって。
老人はそれをいやというほど知っているわけでしょう?

そして事実起きちゃったものはもう、
そうするしかないだろうっていう諦観みたいなものが
老境になればなるほどに身についてしまうんじゃないかしら。

ドラマの子の悲劇を自分のこと、友のことのように怒る若い人たちは
本当に尊いし、とても大切な存在だと思うよ。
諦観ばかりじゃ世の中変わって行きようがないものね。
だから、怒ってくれていいんだ、きっと。

脚本家、倉本聰氏は今回のネットの民の怒りに何を見て
何を感じているのかなぁ。
それがドラマの内容に答えとなって出てくれたらいいのだけれど、
とっくに撮り終っていそうだから、ないね。
(だって、バーに集まってる客の中に野際陽子出てたもん)
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